【初心者向け】FXチャートの見方を基礎から解説!パターン別の取引戦略も紹介

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【初心者向け】FXチャートの見方を基礎から解説!パターン別の取引戦略も紹介

FXチャートの線や図形の意味がわからず、取引に不安を感じていませんか?FX取引でチャート分析ができないと価格トレンドを見極められません。この記事ではFXチャートの基礎知識やチャートの種類、実践的な取引手法を初心者にもわかりやすく解説します

FXチャートを読み解くには、ローソク足やラインチャートなどの基本形状を理解することが重要です。記事を読めばさまざまなチャートパターンを識別し、チャートパターンを活用した取引戦略が立てられます。

FXチャートの基礎知識

FXチャートは為替市場の価格変動を視覚的に表現したグラフで、取引成功に不可欠なツールです。FXチャートの基礎知識について以下を解説します。

  • FXチャートの基本的な役割
  • FXチャートを利用する目的

FXチャート読解能力は利益を上げるための基本スキルであり、学ぶことで取引判断の精度が向上します。

FXチャートの基本的な役割

FXチャートは、投資判断を支える視覚的な分析ツールです。FXチャートの基本的な役割は、以下のとおりです。

  • 価格トレンドの識別
  • 過去の価格推移確認
  • 相場の反転ポイントの確認
  • 価格レベルの確認
  • エントリーポイント・エグジットポイントの確認

FXチャートは単なる価格表示ツールではなく、テクニカル分析(※)の基礎となるデータです。FXチャートはトレーダーの意思決定を多角的に支援します。

※ テクニカル分析とは、過去の価格や取引量などのマーケットデータをもとに、将来の値動きを予想して売買タイミングを探る手法です。

FXチャートを利用する目的

FXチャートを利用する主な目的は、相場の動きを視覚的に捉えて効果的な取引判断を行うことです。チャートは複雑な価格データをグラフ化することで、相場状況を理解しやすくしてくれます。FXチャートを活用する目的は、以下のとおりです。

  • 相場の動向を把握する
  • 価格変動を分析する
  • 売買タイミングを判断する
  • サポート・レジスタンスラインを特定する
  • マーケット心理を理解する

テクニカル分析では、チャート上のさまざまなパターンから将来の値動きを予測することが重要です。複数の時間軸でチャートを分析すれば、短期的だけでなく中長期的な相場展開も見通せます。

FXチャートでは、エントリーポイント(※1)とイグジットポイント(※2)を決定できます。FXチャートは、リスク管理の観点からも適切なストップロス(※3)ポイントの設定に欠かせません。

※1 エントリーポイントとは、取引を開始する価格やタイミングのことです。
※2 イグジットポイントとは、取引を終了する(利益確定または損切りする)価格やタイミングを指します。
※3 ストップロスとは、損失を限定するためにあらかじめ設定する自動決済価格のことです。

FXチャートの種類

FXチャートの主な種類は、以下のとおりです。

  • ローソク足チャート
  • ラインチャート
  • バーチャート

取引スタイルや分析方法に合わせてチャートを選べば、最適な取引判断ができます

ローソク足チャート

ローソク足は価格の動きを一目で把握できます。ローソク足は「四本値」と呼ばれる始値・高値・安値・終値の情報を1つの図形で表現したものです。

ローソクは「実体(ボディ)」と「髭(シャドウ)」で構成されており、実体は始値と終値の間を表し価格変動の強さを示します。髭には上髭と下髭があり、上髭は期間内の最高値、下髭は期間内の最安値を表します。

価格が上昇した場合は「陽線」と呼ばれ、白か緑色で表示されるのが一般的です。価格が下落した場合は「陰線」と呼ばれ、黒か赤色で表示されます。始値と終値が同じ場合は「十字線(ドージー)」と呼ばれる特殊な形になります。ローソク足は、1分足から日足、週足までさまざまな時間軸での表示が可能です。

ラインチャート

ラインチャートは価格の変動を線で結んだシンプルな形式のチャートです。ラインチャートでは主に終値のみを表示するため、値動きの大局的な流れを把握しやすくなります。ノイズが少なく、相場のトレンドの方向性を視覚的に理解することが可能です。

ラインチャートは、FX取引初心者でも直感的に相場の流れを把握できるため、チャート分析の入門に向いています。ラインチャートの特徴は、以下のとおりです。

  • 表示形式がシンプルで見やすい
  • 長期的なトレンドを分析しやすい
  • 小さな画面でも見やすい

ただし、ラインチャートは他のチャートと比較すると情報量は少ないため、細かい値動きの分析には向きません。

バーチャート

バーチャートは価格の動きを縦棒で表示する形式です。バーチャートは価格変動を視覚的にわかりやすく把握できます。バーチャートは、各バーが一定期間(1時間、1日など)の価格変動を表すのが特徴です。バーの上端は高値、下端は安値を示し、左側の横線は始値、右側の横線は終値を表します。

バーチャートは価格変動幅(レンジ)の分析に特に適しています。複数のバーを連続して見ることで、トレンドの強さも判断できるため、相場全体の流れの理解に役立てましょう。

FXチャートの見方

FXチャートの見方で理解すべき点は以下のとおりです。

  • 縦軸と横軸の意味
  • 時間足の種類と選び方
  • 価格の表示方法

縦軸と横軸の意味

FXチャートの縦軸と横軸はチャートの基本的な構造を形作るもので、相場を把握するのに欠かせません。

縦軸はチャート上で通貨ペアの価格(レート)を表しています。縦軸が上に行くほど価格が高くなり、下に行くほど価格が低くなります。縦軸のスケールは価格変動の幅によって自動的に調整されますが、多くのチャートツールでは手動での調整も可能です。

横軸は時間の経過を表しており、右へと進むにつれて新しい時間帯のデータが表示されます。横軸の時間間隔は、選択した時間足によって決まる仕組みです。

縦軸の範囲設定によって、同じ価格変動でもチャートの形状が大きく異なって見えることがあります。チャートを分析する際には縦軸と横軸の設定を適切に調整して、価格の動きを正確に把握できるようにしましょう。

時間足の種類と選び方

時間足は、FXチャート上の1本のローソク足が表す時間の単位のことです。相場を正確に把握するためには、取引スタイルや分析の目的に合わせて適切な時間足を選ぶ必要があります。時間足には、主に以下の種類があります。

  • 1分足、5分足、15分足、30分足(短期)
  • 1時間足、4時間足(中期)
  • 日足、週足、月足(長期)

短い時間足は価格の細かい動きを捉えられるので、スキャルピングやデイトレードに適しています。中期の時間足はスイングトレードに向いており、長期の時間足は大きな相場のトレンド分析に最適です。

FX初心者は、日足など長い時間足から始めると相場の全体像をつかみやすくなります。取引に慣れてきたら、トレードスタイルに合わせて最適な時間足を見つけましょう。

価格の表示方法

FX取引では価格表示が「Bid価格」と「Ask価格」の2種類で表示されます。Bid価格は通貨を売る際の価格(売値)、Ask価格は通貨を買う際の価格(買値)です。Bid価格とAsk価格の差がスプレッドと呼ばれ、実質的な取引コストとなります。
» FXのスプレッドとは?種類や注意点を徹底解説!

価格スケールには「対数表示」と「リニア表示」の2種類があります。対数表示は価格変動の比率を均等に表示するため、長期チャート分析に向いているのが特徴です。リニア表示は、価格の絶対値を均等に表示するため短期分析に向いています。

FXチャートのパターン別の見方

FXチャートパターンの種類は、以下のとおりです。

  • トレンドライン
  • トライアングルやフラッグなどのパターン
  • ヘッドアンドショルダー
  • ダブルトップ・ダブルボトム

FXチャートパターンは、相場の動きを予測するための重要な手がかりとなります。チャートパターンを理解すれば、エントリーポイントやエグジットポイントを見極めやすくなります。

トレンドライン

トレンドラインは、チャート上の高値同士・安値同士を結んだ直線です。トレンドラインは相場の動きの方向や強さを視覚的に把握できる点が特徴です。トレンドラインの引き方は相場の状況によって異なります。上昇トレンドの場合は安値と安値を結び、下降トレンドの場合は高値と高値を結びます。

実際のFX取引では、トレンドラインと水平なサポート・レジスタンスラインを組み合わせると効果的です。

トライアングルやフラッグなどのパターン

トライアングルやフラッグなどのパターンを見分けると、価格が予測しやすくなります。見分けるべき主なパターンと特徴は以下のとおりです。

パターン名形状・特徴傾向備考
トライアングル価格が収束していく三角形の形を形成
(上昇・下降・対称の3種)
収束後にブレイクアウトしやすい方向性はパターンの種類によって異なる
フラッグ急激な値動き後、小幅に逆方向へ動く横ばいの調整局面
旗竿方向への継続が多い

調整期間が短いことが多い
ペナント
フラッグに似るが、調整局面が小さな三角形を形成

旗竿方向への継続が多い

フラッグより収束感が強い
ウェッジ
上昇・下降方向に傾いた収束型のパターン

形成方向と逆方向に動く傾向がある

上昇ウェッジは下落、下降ウェッジは上昇しやすい
レクタングル
上値と下値が平行な範囲で横ばい推移(ボックスレンジ)

ブレイクアウト後は大きく動きやすい

形成期間が長いほどブレイクアウト後の変動幅が大きくなりやすい

パターン認識は主観的になりやすいため、他のテクニカル指標と組み合わせて分析しましょう。
» FXのテクニカル分析の基礎と実践的な活用方法を解説

ヘッドアンドショルダー

ヘッドアンドショルダーは値動きの変化を予測するために利用するもので、3つの山(または谷)で構成されています。ヘッドアンドショルダーには、トップ型とボトム型があります。

トップ型は上昇トレンドの終わりを示し、下落への転換を予測するものです。ボトム型は下落トレンドの終わりを示し、上昇への転換を予測します。ヘッドアンドショルダーは形成に時間がかかるため、短期取引よりも中長期の取引に適しています。

ダブルトップ・ダブルボトム

ダブルトップとダブルボトムは、FXチャート分析において認識しやすく信頼性の高いパターンです。ダブルトップは天井圏で2回高値をつけた後に下落し、チャートの見た目がアルファベットの「M」に似ているのが特徴です。ダブルトップは、チャートの形から「M字型」とも呼ばれています。

ダブルトップが発生した場合の値動きの目標値は、頂点からネックラインまでの値幅をネックラインから下に測定した位置です。ダブルボトムは、底からネックラインまでの値幅をネックラインから上に測定した位置が目標値になります。

ダブルトップ・ダブルボトムパターンはトレンド転換のシグナルとして機能するため、中長期の値動きの予測に役立ちます

FXチャートを使った具体的な取引方法

FXチャートを活用した取引のアプローチ方法は、以下のとおりです。

  • トレンドフォロー戦略
  • レンジ相場での取引
  • リスク管理とストップロスの設定

取引のアプローチは単独でも効果的ですが、複数を組み合わせることで精度が向上します。どんな手法も適切なリスク管理と資金管理が伴わなければ成功は難しくなります。

トレンドフォロー戦略

トレンドフォロー戦略は、相場の流れに乗って取引する手法です。市場の大きな動きに従って取引することで、利益を得る可能性が高まります。上昇トレンドが続いているときは買いのポジション、下降トレンドのときは売りのポジションを取ることが基本です。トレンドを見極める際に役立つ指標は、以下のとおりです。

  • 移動平均線
  • ADX(平均方向性指数)
  • MACD
  • RSI

移動平均線では、短期と長期の移動平均線の位置関係でトレンドの方向を確認でき、ADXはトレンドの強さを数値で表示します。MACDはトレンドの方向転換を捉えるのに役立ち、RSIは買われすぎ・売られすぎの状態を判断できます。
» MACDの見方を活用した投資戦略を解説

実際の取引では、レジスタンス(抵抗線)やサポート(支持線)のブレイクアウト(突破)を狙いましょう。トレンドに従うだけでは不十分なため、適切なエントリーポイントを見極めることも重要です。

レンジ相場での取引手法

レンジ相場での取引は、価格が一定の範囲内で上下する状況で利益を得る手法です。レンジ相場での取引を上手く活用すれば、トレンドがない相場でも効果的な取引ができます。レンジ相場では、フェイクブレイクアウト(偽のブレイクアウト)に注意が必要です。

価格がレンジを突破しても、すぐに戻る場合があります。ブレイクアウト後の戻りを待つ戦略も検討しましょう。複数の時間軸でレンジ相場を確認すれば、より精度の高いエントリーポイントを見つけられます。レンジからトレンドへの転換サインを見逃さないよう、出来高や他の指標にも注目しましょう。

リスク管理とストップロスの設定

リスク管理とストップロスの設定は、FXトレードで利益を上げるため必要な要素の一つです。どんなに優れた分析や戦略を持っていても、適切なリスク管理がなければ長期的な成功は望めません。

リスク管理の基本は、1回の取引で投資資金の1〜2%以上を失わないことです。損切りルールを守るだけで、連続して負けたとしても資金を守れます。リスク管理に効果的な手法は以下のとおりです。

  • ストップロスの設定
  • リスクとリターンの比率(リスクリワード比率)の確認
  • サポート・レジスタンスレベルの把握
  • ATR(平均的な値動き幅)の活用

資金を守るには、取引前に必ずストップロス(損切りポイント)を設定することが大切です。ストップロスは感情に左右されがちですが、自動的に設定することで感情的な判断を排除できます。含み損を抱えたまま「いつか戻るだろう」と放置せず、明確なルールに従って損切りしましょう。
» FXの損切が重要な理由とは?設定方法もわかりやすく解説

まとめ

FXチャートは相場分析の基本ツールとして、価格変動を視覚的に把握するために欠かせません。ローソク足やライン、バーチャートなど、チャートの特徴と時間足の選び方を理解してFX取引に臨みましょう。

FX取引で成功するためには、チャートパターンの理解と活用が重要になります。トレンドラインやトライアングル、ヘッドアンドショルダーなどのパターンを、将来の価格動向を予測するヒントにしましょう。相場状況に応じて取引手法を使い分けることで、FX取引の失敗が減らせます。

適切なリスク管理とストップロスの設定により、FXでの損失を最小限に抑えられます。チャートの知識を深め、実践を重ねることで、より精度の高いFX取引を行いましょう。
» FXの勉強方法を学んでFXで成功しよう